■今回ご紹介する本
書籍タイトル:あいては人か 話が通じないときワニかもしれません
著者 :レーナ・スコーグホルム
訳者 :御舩 由美子
ジャンル :人間関係/心理学/コミュニケーション
◇「どうして、この人とは話が通じないんだろう」
丁寧に説明した。
感情も抑えた。
相手の立場も考えた。
それでも話が通じない。
むしろ、こちらが悪者にされて終わる。
こんな経験がある人にとって、
この本のタイトルは、少し救いになるはずです。
「あぁ、努力が足りなかったわけじゃないのかもしれない」
そう思わせてくれるからです。
◇この本が教えてくれた、残酷だけど優しい視点
本書の核心は、とてもシンプルです。
話が通じない相手は、「理解できない」のではなく
そもそも“違うルールで生きている”可能性がある
本の中では、
論理や共感が通じる相手=「人」
力関係や支配で動く相手=「ワニ」
という比喩で説明されます。
最初は少し極端に感じましたが、
でも読み進めるうちに、
過去のあの人、この人…と顔が浮かんでくるのでは?と思います。
◇私自身が、この本で救われた瞬間
正直に言うと、
私はずっと「わかり合えないのは自分の伝え方が悪いからだ」
と思っていました。
だから、説明を重ねる。
言葉を選ぶ。
我慢する。
でも、この本を読んで気づきました。
通じない相手に、通じる前提で話し続けること自体が、消耗だった
ということに。
それに気づいた瞬間、
肩の力がすっと抜けたのを覚えています。
◇この本がくれるのは「諦め」ではなく「自由」
この本は、
「相手を理解しましょう」とは言いません。
代わりに、
「理解しようとしなくていい相手もいる」
と教えてくれます。
これは冷たい考え方ではありません。
むしろ、自分を守るために必要な線引きです。
・距離をとっていい
・深く関わらなくていい
・変えようとしなくていい
そう思えた瞬間、
人間関係は驚くほど静かになります。
◇この本で、救われるのはこんな人
話し合いが成立しない相手に疲れている人
職場や家庭で、常に理不尽を飲み込んでいる人
人間関係のストレスを「自分の弱さ」だと思っている人
境界線の引き方がわからず、消耗している人
「優しい人ほど、苦しくなる」
そんな関係性に心当たりがあるなら、
この本はかなり効きます。
◇読後に残った、いちばん大切な気づき
この本を読んで、
私は「分かり合うこと」を手放しました。
代わりに手に入れたのは、
「自分の心を守る選択肢」です。
相手を悪者にしなくていい。
自分を責めなくていい。
ただ、
「この相手は、今はワニかもしれない」
そう思えるだけで、関係の距離が変わります。
もし今、
誰かとの関係で心がすり減っているなら。
この本は、
あなたの中にある“優しさ”を壊さずに、
ちゃんと守ってくれる一冊です。


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